現代刀 肥州八代住兼重 二尺三寸強 拵入

商品コード: 01-1482 カテゴリー:

説明

<体配>
体配は鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り、中鋒。茎は生で筋違い鑢がかかり、茎尻は栗尻と成る。
彫り物は片チリの棒樋がハバキ下に掻き流しとなる。

<地鉄>
杢目肌が良く詰み、地沸付く。

<刃紋>
刃紋は互の目丁子乱れで、足良く入り、刃緑に銀筋が流れ簾刃の様を呈し、刃中は葉が入る。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<特徴>
肥州住兼重(木村兼重)、熊本県八代市二見町で鍛刀していた刀匠です。昭和十七年栗原昭秀に入門。戦時中は軍刀を鍛えられて、良く切れると評判になり、当時の刀匠位列では大業物として認められ名を高めました。木村兼重の先祖は、人吉藩に仕えた抱鍛冶の家柄です。その流れと伝法は木村兼重から子へと伝えられ、長男が、赤松太郎兼嗣(木村兼定)、二男が赤松太郎兼照(木村兼弘)、三男が、赤松太郎兼裕(木村 馨)です。現在の木村家は、刀名を赤松と号し、まさに刀一筋の一家でご子息皆が著名な刀匠となり活躍されております。赤松一門は源清麿を写す豪壮な作りこ込みの刀を鍛刀することで知られています。
本作、居合用に作られたものと思われ、重量軽くバランスは抜群です。今回出品にあたり柄巻きを新品に、鞘も塗り替えました。
直ぐに居合に使えます。

<拵え>
ハバキ:素銅地一重の腰祐乗。
鍔  :鉄地葵透かし。
縁頭 :銀地葵の図。
目貫 :勝虫の図。
柄  :鮫は親粒が付き黒染。柄巻きは正絹時代黒の諸摘み巻き(新品)。
鞘  :黒石目(塗り替えたて)。

<刀剣の状態>
研:古研ぎのため、所々に錆がありますが油と打粉で手入れをすれば、有る程度薄くなります。また地刃は良く見えます。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。